当院では、スポットビジョンスクリーナーを用いた視力検査を行っております。
最近、こどもたちの視力異常をできる限り早く見つけ、早く治療することが重要だと認識されるようになってきました。
たとえばこどもの2~5%に弱視の子がいます。弱視とは、視力の発達期に「見る・見える」という刺激が無くなってしまうため、または両目に同じ画像が映っていないために、片目・両目の視力が低下してしまう病気です。この状態はこどもたちの将来に大きな影響を与えます。
弱視治療に最適な時期は、生後18カ月をピークに8歳頃までの、視覚の感受性が高い時期です。7歳以下に治療を行えば、75%以上で視力が良くなります。また重度の弱視では、5~7歳時よりも、3~5歳時に治療した方が良好な結果が得られます。ですから弱視の治療は、5歳までの幼児期に開始することが良いと考えられています。
早く治療をするためには、早く診断をすることが必要です。小さな子供たちは視力が0.2あれば普通に生活しますし、片目がきちんと見えていれば、視力の異常は気づきにくいものです。
遠視や近視、乱視なども、早期診断・早期治療が必要です。
そこで、小さくてあまり検査に協力的ではなくても、きちんと視力検査ができることが重要になります。
スポットビジョンスクリーナーは小児科医の友人達の多くが使っていて、実際に結構な割合で視力異常を見つけていると聞いています。
非常に高額な機械なのですが、こどもたちの視力異常を早期発見するために、当院開院にあわせて「清水の舞台から飛び降りて怪我をしながら」、思い切って導入いたしました。
検査そのものは数秒~数十秒で終わります。痛みはありません。
佐倉市の1歳半・3歳児健診で当院を受診される方と、生後6か月以降で自費の乳児健診を申し込まれる方には、無料で検査を行います。
また、当院を「小児科かかりつけ医」で登録してくださる方には、登録月と、登録されている間は毎年誕生日の月に、無料で検査を行います。
その他ご希望の方には、有料(1回 1,000円)になりますが、いつでも検査を行います。
お気軽にご相談ください。