新型コロナウィルス感染症

新型コロナウィルス感染症の流行で、日本全国自粛が続いています。
こども達はが3月から続く長期の休みで、休み疲れはありますし、外出がしにくかったり友だちと遊べないストレスや、勉強が進まない不安など、困難な中にあります。
保護者の皆様も、仕事がなく経済的に大変なかたも少なくないと思います。
いつが終わりなのか、その終わりが見えない(国が示してくれない)中で、何とも言えない重苦しい空気と閉塞感に、息が詰まる日々です。
皆様大変な中で頑張っていらっしゃいます。

新型コロナウィルス感染症については、マスコミの情報はやや不安をあおる方に傾いています。
小児科医達は、メールや Facebook などを使い、情報交換を重ねています。
友人の大学小児科教授などが、感染の広がりについて冷静に現状を分析してくれていますが、それらを見る限り実際には今回の流行第1波に関しては、峠を越えた(ピークアウト)印象があります。
この先、人の動きが再開すると、きっと第2波・第3波と小さな流行が起きるかもしれませんが、ある程度はコントロールできるのではないか、と期待されています(そうだといいな)。

本当の意味での終息は、新型コロナウィルスがかつての新型インフルエンザウィルスのように、ごく普通の風邪に変わっていくか(普通のコロナウィルスは、こども達の風邪の原因の1~2割を占めます)、副作用の少ない有効な治療薬ができるか、ワクチンができるか、そのいずれかが達成できるまでありえないとも言えます。
まだ少なくとも1年くらいは、なんとなく不安が続くのかもしれません。気が重いばかりです。

それでもいくらか明るいニュースは、佐倉市ではこの1週間、新規の患者発生がありません。
これは皆さんが気を付けている成果なのだと思います。
これがずっと続くとは限りませんが、今のままなら爆発的な流行・クラスター発生は抑えられるかもしれません。
もう少し、もう少しと日々を積み重ねていくのだと、自分に言い聞かせています。

最近の当院は、アレルギーの患者さん以外は、ほとんど受診される患者さんがいません。
ある意味、院内はとてもきれいな状態です(苦笑)。院長としてはこの先を考えると青ざめるばかりですが。
クリニックモールのほかの先生方も、同様のようです。幸いにして今のところ、新型コロナウィルス感染症の患者さんを診察した、というお話はうかがっていませんし、患者さんが発生して2週間の休業となったクリニックもありません。
もう少し、もう少しと日々を積み重ねていくのだと、みんなで言い続けています。

クリニックモール前の「里山」は、お弁当の販売をされています。
ユープラの2階でもお弁当の販売があるとうかがっています。
皆さん、少しずつ自分たちの置かれた環境で、できることを進めていらっしゃるんだなぁ、と感じています。

当院ができることはなんだろう。このところずっと考えています。
来院されるのが不安な方のために、国の許可がでましたので、オンライン診療を再開しました。
院内の消毒は日に何度か徹底しています。
もっと情報発信をするべきなのか、とも思うのですが、毎日届く膨大な論文・情報を追いかけるので手一杯で、思うように進みません。
申し訳ありません。

もし当院に「こうして欲しい」というご希望があれば、ぜひお寄せください。お手伝いできることがあれば、お教えください。
真摯に検討いたします。

1日も早く、この困難が「そんなときもあったよね」と過去形で語れる日が来ることを願っています。

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