ポリオ・三種混合ワクチン同時接種費用を減額します

当院では、就学前(小学校入学前)のポリオワクチン追加接種をお勧めしています。
これはアメリカCDC(疾病予防管理センター)が、成人までしっかり抗体(抵抗力の物質)を維持するために、「4歳前に何回接種していても、4歳以降にもう1回の接種を行う」と強く勧告しているためです。
特に最近は、フィリピンやベトナムでポリオが発生しており、今後コロナ騒動が落ち着いてインバウンド(来日者)が増えてきた時、感染リスクが問題になります。
予防接種で防げる病気ですが、もしかかってしまうと、一生マヒが残ります。
当院では、院長が不活化ポリオワクチンの定期接種化に関与したことから、皆さまに追加接種をしていただくために、接種費用を赤字にならないギリギリの金額に設定しています。

さらに最近、小児科学会は就学前の三種混合ワクチン追加接種を推奨しています。
これは小学校以降での百日咳が、思ったよりも多かったことが分かってきたためです。
さらに30歳代にも小さな流行があるのですが、こども達から移されたお父さん・お母さん達だろうと考えられています。
長引く咳の中には、一定数の百日咳患者がいると指摘されています。
大きくなると長引く咳で終わりますが、赤ちゃんがかかると命に関わるほど重症になることが少なくありません。
院長も以前、目の前で「コンコンコン・・・」と咳をした後、顔が真っ黒になった赤ちゃんを、外来で診察しました(幸いその子は、無事に回復しました)。
今、すぐ横に赤ちゃんがいなくても、どこかでうつしてしまう可能性があります。少し大きなこども達や大人も、やはりしばらく苦しい思いをします。
やはり接種をお勧めします。

しかし、ポリオと三種混合を同時接種すると、少し高額になってしまいます。そこで、なんとか予防接種をしていただくために、水痘+ムンプスと同様に、接種費用の減額をしたいと思います。
ワクチンの原価が高いため、当院では「不活化ポリオ 8,000円+三種混合 5,500円」をいただいておりますが、同時接種の場合に限り、「不活化ポリオ+三種混合 11,000円」といたします
この減額は、「不活化ポリオと三種混合それぞれの個別接種」ではなく、同時接種の場合のみの減額です(予防のためには1週間以上の間隔をあけて個別に打つ意味が無い、と考えております)。
少しでも皆様の接種率向上と病気の予防に貢献できますように、と願っております。

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