ダニ・スギ併用 舌下免疫療法に朗報です

この週末は、アレルギー学会に参加してきました。
土曜日を休診にし、ご迷惑をおかけしました。

乳児喘息、食物アレルギーの経口負荷試験・経口免疫療法など、新しい報告を元に、みんなで今後の戦略を検討できたのは幸せなことでした。学んだことは、本日の外来から早速皆様にお返ししようと思います。

今回の学会で最大の成果は、ダニ・スギ併用の舌下免疫療法について、多施設共同研究の結果が報告されたことです。

結論から申し上げます。
ダニ・スギの舌下免疫療法を併用する場合、2剤の間隔はあけなくて良い」ということになりました。
一方の薬を舌下に入れて1分間つばをため、飲み込んだらすぐに2剤目の薬を舌下に入れて、1分間つばをため、飲み込んだら5分間飲んだり食べたりしない。これで良いだろうということになりました。

これまで「2つの薬の間は15分あけてください」と説明していましたが、それは不要になりました。

またどちらの薬から先になめても良いのですが、ダニの方が溶けやすく、スギは少しべたっとしますので、ダニが先の方が良さそうです。

2剤を併用したからといって、副作用が増える・強くなるということはない、ということも確認されました。

ということで、ダニ・スギ併用の舌下免疫療法は、

まずミティキュア(ダニ)を舌下に入れて1分つばをため
つばを飲み込んだらシダキュア(スギ)を舌下に入れて1分つばをため
つばを飲み込んだら5分間飲んだり食べたりしない

というやり方で統一をしたいと思います。

併用療法がやりやすくなりました。
ダニもスギもアレルギーがあるかたは、ぜひ両方の舌下免疫療法を受けられることをお勧めします。
「アレルギー専門医のプライドをかけて(笑)オススメです。」

当院で舌下免疫療法を受けていらっしゃる患者さんの数は、ダニもスギも、全国的に見てかなり多いのだと分かりました。
この治療が患者さんにとって福音でありますように、といつも願っています。

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